保険会社の中には経営状況が苦しいため、倒産しそうなものや、保険金の支払を減額するものもあります。それらを見抜く方法を紹介します。
会社の名前で経営状況を見抜く
実は、会社の名前で経営状況を見抜く方法があります。
漢字系損保:経営が苦しく、倒産の可能性が高い
漢字系損保とは会社名がすべて漢字の損害保険会社です。例えば、富士火災海上や東京海上日動など。
主に日本の保険会社であり、高度経済成長期に利率9パーセントで資産を運用していました。しかし、バブル崩壊後は3パーセントで運用しています。その差(6パーセント)の莫大な損失が出ており、
苦しい経営状況が続いています。
そのため、会社同士の合併が相次いでいます。
カタカナ系損保:経営は安定している
カタカナ系損保とは会社名がすべてカタカナの損害保険会社です。例えば、チューリッヒやアクサなど。
主に外国から参入した保険会社で、参入時期が遅いため、漢字系損保とは違い、バブル崩壊後の運用による損失がありません。そのため、
安定した経営が続いています。
ひらがな系損保:経営は安定している
ひらがな系損保とは会社名の一部にひらがなが含まれている損害保険会社です。例えば、あいおいニッセイ同和など。
主に近年設立された日本の保険会社で、参入時期が遅いため、漢字系損保とは違い、バブル崩壊後の運用による損失がありません。そのため、
安定した経営が続いています。
ダイレクト系損保:代理店を持たない、ネット中心の保険会社
ダイレクト系損保とはインターネットで契約できる損害保険会社です。例えば、三井ダイレクトやアクサダイレクトなど。
主に近年設立された保険会社で、参入時期が遅いため、漢字系損保とは違い、バブル崩壊後の運用による損失がありません。そのため、
安定した経営が続いています。
また、
ダイレクト系損保は代理店がない場合も多く、保険料が従来の2〜3割も安くなります。毎年加入者が増加しており、今後も加入増加が見込まれるため、しばらくは安定した経営が続くでしょう。
会社の資産状況から経営状況を見抜く
ソルベンシー・マージン比率(保険会社の保険金の支払いリスクに対し、支払い能力がどの程度あるかを示す)を調べることで、その会社の経営状況を知ることができます。
各バイク保険会社のソルベンシー・マージン比率は
三井ダイレクト:419%(平成24年度)
アクサダイレクト:610% (平成24年度)
富士火災:553%(平成25年度)
チューリッヒ:523%(平成24年度)
一般的にはソルベンシー・マージン比率が高い程経営状況がよく、200%を超えていれば安全といわれています。しかし、200%を超えていた保険会社の経営破綻も発生しました。そのため、ソルベンシー・マージン比率はあくまで参考程度で考えたほうがいいでしょう。
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